企画室

□1000hit記念夢
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例えば、一緒にいると安心するとか。


例えば、傍にいるのが当たり前だとか。


例えば、愛の言葉が無くてもあなたからの愛を感じるとか。


ほんの些細な事でも、あなたとなら全てが=で私の生活基準になる。
でもその分、一生このままの状態になるのでは?と言う不安もあるんだ。

だから、言われた言葉に固まった。
まさかこの人からその言葉が聞けるとは思わなかったから。


「は?」
「いや、だから結婚しねえ?」
「いやいや、は?え?」
「いやいやいや、プロポーズしてんですけど」


突然すぎて驚いた。
まさか、今このタイミングで言ってくるなんて。
だって、今普通にテレビ見てたよね?


「何、嫌なわけ?銀さん傷ついちゃうよ?ガラスのハート粉々だよ?これ」
「い、嫌なわけじゃ!!」
「んじゃいいんだな?」
「…う、うん」
「…何か歯切れ悪くね?」



そう別に嫌なわけじゃない。
むしろ嬉しい。
でも、やっぱり色々考えちゃうじゃないか。
結婚ってあれだ、銀さん一生私から逃げらんないんだよ?


「銀さん、結婚ってあれだよ?」
「あ?」
「ずっとあなたを愛しますって誓うんだよ?」
「おー」
「ずっとだよ?近すぎて好きな事にまったく気がつかなかった銀さんが私にずっと愛しますって誓うんだよ?」
「…おー」
「傍にいすぎて、安心しすぎて気づかなかった銀さんがだよ?」
「…」
「そんな事出来「もうお前黙ってろ」っ!?」


ふいに強く抱き締められて続く言葉は出て来なかった。


「ぎんっ」
「あのな、確かに俺はずっと気がつかなかった」
「…」
「でも今はちゃんとわかってて、お前じゃないと駄目になってる」
「っ、銀、さん」
「誓ってやろうじゃねえか、一生の愛ってやつをよ」
「!?」
「一生、お前を愛する事を誓う…」
「あっ、」
「俺と、結婚してくれますか?」
「はっ、いっ!!」


溢れる喜びと止めどなく流れる涙。
降ってきたのは、とてもとても優しい口付けだった…。




誰よりも愛しい君へ誓いのキスを…





「これからもよろしくな」
「こちらこそ!」



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