企画室

□2000hit記念夢
1ページ/2ページ

私の名前を呼んでくれるその声が好き。

私の頭を不器用に撫でてくれるその掌が好き。

時に優しく、時に強く、抱き締めてくれるその逞しい腕が好き。

そっと触れるように、けれど激しく口を塞ぐその唇が好き。

あなたの全てが、その全てが、好き…。


「土方さん、」
「何だ?…どうした?」
「私、どうしたらいいかわかりません、」


寄り添うように肩に頭を預ければ、すぐ近くから煙草の香り。

あなたの、香り…。


「どうしたんだ?」


こちらを向く気配に、心臓はドクドクと鳴り響く。


「…私、」
「?」
「土方さんが好き過ぎてどうしたらいいかわかりません」
「!?」


見上げた先には驚いたような顔。
そしてその顔は徐々に意地悪く変わっていく。


「土方さん?」
「どうする必要もないだろうが」
「え?」
「それでいい」
「ひじっ」


重ねられた唇は酷く甘く、脳内まで痺れてしまいそうだ…。


「お前は俺だけ見ていれば、それでいい」


にやりと笑った顔はどうしようもないくらいかっこよすぎて、クラリと目眩がする。


「ひ、じ、かた、さん、」
「何だ」
「好き、です…」
「ああ」
「大好きですっ」
「知ってる…十分に、な」





あなたの愛に溺れる



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ