コ哀・新志お題1

□甘酸っぱい夜
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ここはどこなのだろうか…。
 (はぁ…まったく。いくらなんでも何度目だよエンストしたの!)
 (やっぱり博士に点検させておくんだったわ。それとも事件吸引体質の誰かさんが悪いのかしら)
もちろん今の心の言葉は前がコナン後ろが哀だ。

そう、キャンプに行こうとした少年探偵団はまたまた博士の愛車ビートルがエンストし車の中で夜を明かすこととなったのだ。
まぁ、本当の小学3年生歩・元太・光彦の三人は呆れつつもサバイバルなので楽しんではいるのだが…哀とコナンは心は大人。
サバイバルとなると10歳も下の友達を監督し続けなければいけないのだ。
もどかしいところもあり疲れるはずである。
とはいえ、哀とコナンは恋人同士。
適当にイチャついてなかった訳でもなく(彼ら自身はイチャついてるつもりはないのだが口げんかをしているとはたから見ればイチャついている。つまり痴話げんか)。

そうこうしながら夜になり今は3人が後ろに博士は運転席、そして哀とコナンが助手席で寝ることとなった。
すでに時は11時。普通の小学生気起きている時間ではない。
後ろの3人と博士はぐっすり眠り込んでいる。
けれど哀とコナンは普段推理小説を読んだり研究をしたりと夜型人間。
すぐに眠れるはずがなく2人とも小説とどこかの有名な学者の発表した論文を読んでいる。
「おい哀、今何時だ?」
「自分で見なさいよ。あなたにも目があるんでしょ?」
「その目は推理小説に向いてんだよ」
「そのようね。でもおあいにく様、私の目も論文に向いているのよ」
「そうですか。」
二人はまた黙り始める。
もちろん小説と論文を読んでいるだけである。
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