コ哀短編1

□理由
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今は下校途中。
少年探偵団の5人組がしゃべりながら歩いている。
といっても全員同じ話をしているわけではなく。
吉田歩美、小島元太、円谷光彦の3人が前で今日の授業は面白かったとか給食が美味しかっただの1年生らしい話をしている。

しかしその1〜2m後ろの大人びた小学1年生、江戸川コナンと灰原哀は何の話をしているのか分からない。なぜかひそひそ声で話しているのだ。


「なぁ灰原、最近おめぇ減ったよな。ズル休みとか早引きとか仮病とか早退とか無断欠席とか。」
「何か同じ意味の単語も入ってるし無断欠席なんてしてないわよ?ちゃんと理由を付けて連絡してるもの。」
「どうせおんなじようなもんだろ」
「あら、そういうあなただって毛利探偵についていって学校に来ないってことあるじゃない。」
「あれは事件だから違うだろ!」
「結局はおんなじだと思うけど」
この2人の話はどこかで皮肉が交じり結局灰原哀の皮肉が勝つのだ。

「でもほんと最近減ったな。なんでなんだ?」
「あら、あなた探偵なんでしょ?」
 (まぁ解けないでしょうね。この人の苦手分野だもの。)
「う〜ん…博士に無理やり行かされてるとか?」
「そんなことに屈すると思う?第一あの博士がそんなことするわけないじゃない」
「そりゃそうだ。博士はお人よしだからな」
「それって、敵の私をかくまってることを言いたいの?」
「ちげーよ、おまえはいい相棒だからな。」
「あなたの相棒ね。あんまり嬉しくないわ。」
「おい!」
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