コ哀・新志お題1

□今もまだ此処にいるような、そんな気がしていたのです
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アメリカへ旅立った次の日
新聞には
「名探偵工藤新一 死亡!!」


そして蘭が母さんに電話をかけてきた。

「嘘ですよね?新一は死んでないでしょ?」
「蘭ちゃん、新ちゃんは死んだの。もうかえってくることはないのよ。」

母さんの話では蘭は泣きじゃくっていたそうだ。

そして…俺は工藤家の養子となった。

アメリカでの生活はそれなりに楽しかった。
けれど、どこかでぽっかりと何かを忘れている。
俺は3年かかってやっと何かわかった。
灰原のことだけは絶対に忘れられなかったのだ。
おれは父さんと母さんに頼んだ。
日本へ戻らせてくれと。
2人にはすでにお見通しのようだった。



そして今、探偵団が分かれる交差点の近くに立っている。
灰原が驚いた顔をして立ち止まった。
歩美、光彦、元太は気付かなかったが
灰原の視線の先を見て気付いた。

「「「コナン君〜」」」

「戻ってきたんですね〜」
「あぁ、中学からは同じだよ」
「歩美ずっとコナン君に会いたかった〜」

「おれ新一兄ちゃんちの養子になったんだ。だからもう江戸川じゃねぇぞ?」
「じゃあ、工藤コナンなんだね?なれないけど…コナン君はコナン君だもん!」
「ありがと、歩美ちゃん。」
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