コ哀・新志お題1

□なにカッコつけてんだよ
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朝ご飯はハムエッグにトースト。
至って普通の朝ご飯だ。(裏が焦げているのも愛嬌だ)

先ほどから平次はずっと新一の方を向きながら食べている。
なにしろ新聞を見ているはずなのにどのページをめくっても目が瞬き以外1度も動かないのだ。
つまりずっと同じ一点を見続けているのだ。

「はっは〜ん」
唐突に平次が声を出した。何もかもわかったというような声だ。
「お前今日志保ちゃんにプロポーズするつもりとちゃうんか?」
新一は微動だにしない。いや、耳に入っていないのだ。
「おい!お〜い!!工藤!」
「ん…あ、なんだ?」
我に返った新一はコーヒーを飲む。
「だ〜か〜ら〜。志保ちゃんにプロポーズする気なんとちゃうんか?って聞いてんねん!」
ブッッ。
新一は飲んでいたコーヒーを吹いてしまった。
「な、な、なんでそう思うんだ」
「お前朝から挙動不審やで、鎌かけたつもりやったけどまじやったんや」
「……」
黙りこむ新一。それに引き換え平次は意地悪い顔。
「おい、どこでプロポーズするん?ん?ん?ん?」

「あ〜〜〜〜!うるさい!」
急にがつがつ食べ始める。そしてすぐに食べ終わる。
「お、おい工藤?」
「じゃな。」
バタバタと出ていく新一。

「あれは…恥ずかしいんを隠しとったんやろか?」

end.
→あとがき
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