追悼ノ夜想曲
□序曲
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昔々、或る所……“冥界”と呼ばれる忌々しき國にある二人の王子様がいました。
第一王子は“雷鳴”<キアル>と云い吸血鬼の血をひいていました。
キアルは雷を操ることを得意とし、強き王になると誰にでも信頼されていました。
しかし、“夜”と呼ばれた第二王子“レイヴン”は得に秀でた能力も持たず、
王子としての地位を使い自堕落に過ごすだけでした。
この国では王位交代を子供達が全員15以上になった時、現王から国民に発表されます。
“冥界”の王子は秀才なキアルと自堕落なレイヴンの二人…
国民達は王位を継ぐのは、第一王子なのだと確信をもっていました。
しかし、二人が齡15を越えた時…
王は…第二王子のレイヴンを次の国王に選んだのです。
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