物語
□蜂蜜色の恋
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あの視線を意識し初めてから気がついたことがある。
気が付くと隣にシカマルがいるのだ。
シカマルは遅刻するわけでもなくいつも早めに来て一番後ろの席に座り居眠りをしている。
遅刻してくる『俺』は必然的にシカマルの隣に座る事が多くなる。
一人になれる場所を探してそこにいると、必ず後からシカマルがやってきて会話する訳でもなく隣で昼寝を始める。
何で『俺』の隣に来るんだろう。
一緒にいても良いことないだろうに…
「何で俺に構うんだってばよ」
特に会話をするわけでもないので構うという表現は間違っているのかもしれない。
「ぁあ?別に意味なんてねぇよ、居たいから居るだけだ」
驚いたがその言葉が少しだけ、ほんの少しだけ嬉しかった。
意味がなくったって
気まぐれだって
じぃちゃん以外にも『私』を見てくれていると思えたから
まだ、なんで『うずまきナルト』を見てくれてるのかはわからないけど
ほんの少しだけなら
この人に…
興味をもってもいいですか…?
じぃちゃんとの約束は守るから
女の私を隠し通すから
この人に一歩近づいてもいいですか…?
第四話終了