物語
□蜂蜜色の恋
1ページ/1ページ
「みんなおはようだってばよー!!」
今日は遅刻しなかった。
たまにはこんな日もある。
でも挨拶の返事が無いのはいつものこと。
親に聞かされている子供は『俺』に関与しない。
名家、旧家は違うのか、たまに挨拶をしてくれたり視線だけでも向けてくれたりいろいろ。
でも、シカマルだけは寝ていてもわざわざ起きて挨拶をしてくれる。
普段めんどくせーしか言わないのに。
少なくとも嫌われていないのはわかるから嬉しい。
じいちゃんとの約束で男の子を演じるのは疲れるけど
ギャーギャー騒ぐのも好きじゃないけど
なんかちゃんと挨拶してくれる人がいるってだけで頑張ろうって思えてくる。
シカマルはドベでドジな『俺』を見てくれるから・・・
『私』じゃなく『俺』をだけど、ちゃんと見てくれるから・・・
まだ『俺』は頑張れるよ。
第5話終了