物語
□蜂蜜色の恋
1ページ/2ページ
あの日から結構たった。
1人でいることを見せ付けるために人通りの多い場所に出向いた。
人影に紛れて攻撃してくる人も多かったけど、見える傷なんてすぐ治るし気にしなかった。
大人達もシカマルの話をしなくなってきた。
もう大丈夫だと思うと嬉しくなった。
あれ以来シカマルは『俺』を見なくなった。
少し寂しかったけど、これでシカマルのことを言われないと思うと我慢もできた。
アカデミーでいつもニコニコして元気いっぱいに騒いでいるから、みんなは『俺』の隣にシカマルがいたことなど忘れていった。
「・・・・・・新しい・・・護衛・・・?」
じいちゃんにアカデミーが終ってから火影室に来るように言われ、『俺』に新しい護衛がつくということを告げられた。
「あぁ、新しく暗部が入ってな・・・どうしてもと言われたんじゃ」
「・・・・・・・・・」
護衛という監視。
『俺』が里を裏切らないか
『俺』が『狐』に飲み込まれてないか
『たまにいる里の者からの被害をなくすため』
とじいちゃんは言っていたが今までの『護衛』は誰も守ってくれなかった。
ただ見ているだけ。
夜になると家の周りに結界を張り、『俺』が逃げられないようにして自分達は帰っていく。
好き好んで『俺』なんかの傍には居たくないのだろう。
でもそんな『俺』の『護衛』をかってでた人がいた。
どんな人か気になるけど怖かった。
→