物語
□蜂蜜色の恋
2ページ/2ページ
「そう緊張しなくてもよい。担当する暗部はお前と歳も近いし、よい話し相手になるかもしれん」
「・・・話・・・相手・・・」
今までの暗部は話所か姿も見せなかった。
ただ監視していますという視線だけ寄越すだけ…
暗部なら『狐』のことを知っているはずなのに。
本当に話し相手になるのだろうか…
まだ会ってもないのにわかる訳がない。
「わかったってばよ!じゃぁその『護衛』してくれる人によろしくって伝えてだってばよ!」
どっちにしたってじいちゃんの言うことは絶対だし、断ることなんて出来ない。
正直怖いし不安だけどじいちゃんに安心してほしくていつもの笑顔を見せた。
たとえ作り物の笑顔でもじいちゃんが好きって言ってくれたから
例え怖くても
例え不安でも
じいちゃんのためなら
『私』はずっと笑っているからね。
第8話終了