光は枯れた
□天才魔法使い
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ねぇ?私が死んだら悲しんでくれる?
何を言ってるんだよ
悲しむわけねーじゃん
なっ!なんでっ!?
だって
お前が死ぬときに俺が暗い顔してたら、お前嫌だろ
ょう様…お嬢様!」
暗い中から目が覚めると目の前には黒髪の揺れる執事がいた。
『あ…おはよう…』
「おはようございます。昨日は疲れていたようなので30分だけ時間を遅れさせてもらいました」
『…ありがと……』
髪をくしゃくしゃしているとノーズの視線を感じた。
『どうしたの?』
「いえ…なんだか寝言をおっしゃっていたので…」
『寝言?』
「はい…『そうか』と」
『…『そうか』?あぁ…』
するとナミカは止まってしまった。
ノーズは訳がわからず頭にはてなを浮かべる。
私、ミルラのこと…やっぱ嫌い
「…?」
『いえ、ミルラの夢をみたの。やっぱミルラは嫌いだってわかる夢…』
ノーズはそうですかと言うが、なんだか不思議な気持ちになっていた。
なせならナミカの顔は『嫌い』と言ってるようには見えなかったからだった。
するとナミカは笑ってノーズの肩をぽんと叩いた。
『さぁ、朝の支度するから出てってね』
ノーズは言われるままに部屋を出ていった。
『ほんと、あいつどうしてるかしら?』