REBORN短編集

□拍手お礼
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「君、僕の屋上で何してるの?」

あ、雲雀さんだ…
恐れられている風紀委員長様

あたしも風紀委員なんだけどさ…
そんなにこの人を怖いとは思わない

『何って、ストレッチです』

「ここは僕の場所だって、君…分かってるよね。咬み殺されたいの?」

『とんでもないです…この間のトンファーすごく痛かっ――ひぃいい!!?』


きらっと光る鈍い銀色のトンファーが、雲雀さんの学ランから姿をちらつかせる
冗談じゃない…
本来学校は生徒皆の場所で、彼一人の場所じゃない
この学校自体を彼が建て、教師や校長のお給料だとかそういったお金も全額彼が出してるって言うのなら別だけど

とてもそうは思えない…彼の年齢も不祥だけど、そこまで学校に貢献してるとも思えないんだもの


『ここ並盛中は生徒皆の場所ですよ!並盛の秩序なら、学校が大好きなら生徒も大事にしたらどうなんですか!?』


とんでもない事を言ってるかもしれないけど、止まらない

『群れる人が気に入らなくてトンファーで殴ってるみたいですけど、自分だって不良の頂点に立って不良と群れてるじゃないですか!自分は良くて他人は駄目なんですか!?何処まで自分勝手なのよ!!』


……しまった
本気で怒らせてしまった

彼の眉と釣り目がピクッと動いたのを見て、背筋に冷や汗が流れていくのを感じた

「…ワオ、君、雑用の分際で言うね」

トンファーを向けられ、じりじりと近寄ってくる

自分の言った事に後悔して立つ事も出来ず、セーラー服なんか捲れちゃったりしてるけど
パンツ見えちゃうかもなんて事よりも、あたしの命の方が危ない

前言撤回。やっぱりこの人怖い…理不尽で何を考えているか全く分からない所が、特に

ドンッ、と背中の痛みに振り向けば壁

ダメ…咬み殺される!!

ぎゅっと目を閉じ、滲む涙を堪えれば…顎にひんやりとした金属の感触


そのままトンファーでクイッと上を向かせられ、ニヤリと口元を歪める雲雀さんと視線が合った


「僕に口答えするその度胸、気に入ったよ。お仕置きするから、覚悟してね」

『…ぃ、いやぁあああぁ!!!』


襟首を捕まれ、抵抗空しく応接室まで引き摺られて行ったのだった


どんなお仕置きをされたのか

それはもう…

恥ずかしくてドキドキして言えませんよ…



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