05/04の日記

15:17
乱れ
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いつものように、上手くいかない。
苛々する、苛々する。
なんとも言えない虚無感。
それを現すように、私の指が奏でる旋律もどこか荒々しい。
そして、私の心が欠けてしまったかのように何処か寂しい。

駄目だ。
こんな音色じゃ駄目だ。
いつもみたいに、弾いている本人が落ち着く音色でなくては。
こんな音色では、他人を不快にさせてしまう。

なんでこんなに苛々する?
この虚無感は何?
寂しいの?
私、寂しいの?

…解らない。
この感情は何なのだろう?
どこから溢れている?

解らない。
解らない。

夜想曲第2番変ホ長調。
私が大好きなショパンの曲。
穏やかな旋律が似合うこのワルツを
穏やかな気持ちで奏でるのが大好きだったのに。

今日はベートーベンの運命の初めの部分がが似合うような音色をしている。
荒々しくて、
何処か寂しい音色。
聞いている人を不安にさせる音色。


まるで弾いている本人の気持ちを映し出しているようで
何処か気味の悪い音色だった。



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