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□-Melancholy Rain-
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「雨だ……」
今日は空が暗くて、朝から大粒の雨が降っていた。雨の日は嫌だ。静か過ぎて、気分が落ち込む。
それに今日は、
「セールやってたんだけどなぁ…」
こんな雨なら止めておこう。
自分のオバチャン発言も気にせず、俺は自室へ戻った。
ザアァァァ……
「静かだなぁ…」
ベッドに寝転がりポツリと呟く。それは静かな部屋に虚しく響いた。
今日は巧真がいない。昨日から、友達の家に泊まりに行っているのだ。
そのせいか、何故か、
「はぁ…」
世界に一人ぼっちの様な気もしてくる。
静か。
ひとりぼっち。
一部屋。
「………。」
そして、─────雨。