捧&宝物

□最強の平凡ズ
2ページ/6ページ

ぼんやりしながら無意識にフラリフラリと歩いていたら、何てこと!いつの間にかコンビニに辿り着いていた。

「う、うわ…な、何でコンビニに来ちゃったんだろ!?」

コンビニは今の僕にとって鬼門だけど、でも…僕のところでは見た事のないコンビニで気になってしまった。
ポケットの中に小銭を確認して折角だからと僕は誘惑に負けてご当地商品に心弾ませながら店内に入って見た。

だって、結局のところコンビニには罪はないもんね!







僕はご当地っぽい新鮮な牧場直入の牛乳と生クリームと白チョコプリンを手にした。い、一応、プリンは2個を取った。

ちらりと広いガラス窓を見ると、バイクは停まってないし不良さまたちの出入りとか無さそうな感じだ。
いきなり不良さまとか入って来たら恐ろしいので注意深く外を見ちゃうんだ。

とぼとぼと商品を抱えてレジへ向かうと、入り口の自動ドアが軽快なピンポン音ともに開いた。
入って来たのは極普通の眼鏡を掛けてる男子だった。
僕と同じような高校生かな?
そんなほわっとした視線を投げ掛けながら、レジを終えて出入り口のドアに向かった。




「ひぅっ!」



自動ドアが開いたとたんに、僕はピキッと全身硬直した。

ドア正面にある、鉄柵の所に腰掛けて火の付いてない煙草をくわえてる、ど、どう見ても姿も雰囲気もふ、ふふふ不良さまで、そそそれも真っ赤な紅い髪をしてて、め、眼玉も紅い色で、僕の方なんかをチビっちゃいそうなくらいすすすす鋭い視線を向けて睨んでいたんだっ!!
この不良さま、さ、ささささ最恐の不良さまだぁぁぁぁぁっ!!
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ