捧&宝物

□彰×巧己&香夜s×律s
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闇猫様にPresent for you!
(相互作品です☆)
[登場人物]
『絶対領域LoveMeter!!』
☆「鍵岡律(かぎおか りつ)」
・38才
・"Furea"の初代総長。
・面倒見がよく温厚で鈍感。
・165p・O型
・茶色の髪、黒の瞳。
★「叶香夜(かのう きょうや)」
・18才
・"Furea"現総長。
・ツンデレ(?)基本口悪い上に短気。けれど、案外優しい。
・180p・A型
・灰色の髪に赤のメッシュ、翡翠の瞳。
『アイアム平凡ッ!』(闇猫様)
☆「倉本巧己(くらもと たくみ)」
・17才
・料理ができ、カレーが得意。
・ビビりさんですが、強気。ツッコミ役。たまに天然さん。
・169p
・黒髪で、黒の瞳。
★「八雲彰(やくも あきら)」
・16才
・制服はYシャツ全開の黒のTシャツ。
・短気で気性が荒いが、仲間思いさん。そして積極的だがヘタレな時がある純情さん。
・183p
・赤の髪に、カラコンの紅。

…です☆


side:律
暑い日差しが照りつける中でも、俺達は、その、て、手を繋いでいた。な、なんでか、ってことですか?
あの、それは、…俺の恋人…の、香夜君がお願いしてきてくれたから、です。
俺の恋人の香夜君は、すごくすごくカッコいい…です。
同じ男なの??と思うくらい。
顔が強面なみたい(なんだか皆さんそういっているみたいです)なのですっごく色んな人から怖がられてしまうんですが…、とてもとても優しくて安心できる人なんですっ。
切れ長の翡翠の瞳も、低いけれど聞き惚れてしまいそうな程に甘くカッコいい声も…俺は大好きなんです。
そんな香夜君と俺は今、少し遠出なデートをしている。
香夜君が「見せたいものがあるんです」と言ってくれて、デート場所がそこになった。何を見せてくれるかは、そこに着くまで教えてもらえなかった。そして、遡ること数時間前、俺は感動しすぎて、…嬉しくって、思わず泣いてしまった。
目を開けていいですよ、と言われ視界に飛び込んだものは、広大な海だった。
澄んだ蒼の水の世界に、太陽の日差しが射し込みキラキラと光を帯びていて、…綺麗だった。
「前、行きたいって言ってましたよね?」
一瞬、俺は「へ?」とアホな声をあげてしまった。だって言った覚えがなかったから。すると香夜君が本当に綺麗に微笑んで、言ったんだ。
「…雑誌を、捲りながら…ですよ」
俺は、その言葉に心底驚き、嬉しくなったんだ。
だって、あんなに小さく呟いた…だけ、なのに。
確かに行きたいってすっごく思っていたし、そんな表情をしていたかもしれない。正直言って結構引きずっちゃっていたかもしれない。でも、でも。隠していたつもり、だったのに、どうして。
驚きに目を瞬かせていると、クスリ、と小さく笑われ、頬を男らしい大きな両手で包まれた。
「俺は、律さんが好き…大好きです。だから、…見せたかったんです。俺は、律さんのことなら…何でも知りたいと思うんです」
…っ、カッコいい。顔に熱が集まり、見惚れてしまって恥ずかしさに香夜君の腕から逃れようとしたが、…唇を覆われて敵わなかった。「んっ、ふあ、…うや君っ…」
人気(ひとけ)がなく、妙に静かな世界に熱く濡れた音と俺の声が響いてなんだかすっごく恥ずかしい。太陽の熱に、香夜君の眩しい熱に身体が溶けてしまうかのようで。唇が離れて、眩しい笑顔で俺を見つめる表情(カオ)に、幸せに胸が満たされた。
…と、こんな感じで海へとデ、デ、デート…をした俺達は今、あまり俺が行ったことがない、ゲームセンターへと向かっていた。
「皆どんな風にデート…とかしてるんだろ?」と尋ねたら香夜君が考え込むようにして答えてくれた。「ゲーセン…とかじゃないですか?」…ということで、俺が指で数えられるくらいにしか行ったことのない、(若い子がデートとして行くらしい!)ゲームセンターにした。
お、俺…っ、ど、ど、ど、どうしよっ浮いちゃったりしないかなっ!??だって俺おじさんだよっ!!?内心怯えまくってしまっているのだが、ウキウキと年甲斐もなく心が踊ってしまっている。
だ、だって香夜君もよく行く(みたい)のだったら、そ、の知りたいというかっ!えっ、と…。
と、とにかく怖いもの見たさというやつなんですっ!
人混みのなか手を繋いでいるだけなのに、なんだか一つになれたみたいですごく安心してしまう。
昼間なのにたくさんの電飾を輝かせている建物に足を踏み入れた。
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