俺についてこい!

□チャラ男対決
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「って、ちょ、槇田?槇田さん?何で縛ってるのかな?」

にこにこと相変わらずの笑みを浮かべながら、俺の両手首をどこからか出したロープで縛りだした槇田。俺は嫌な予感しかしなくて、恐る恐る問掛ける。

「抵抗されたら面倒だし。だーいじょうぶ、酷いことはしないよん♪」

「いやいやいや拘束は十分酷いことだからっ!」

「猿轡でも持ってこよっかなぁ」

「すみません黙ります…って黙れるか!」

こんなコントみたいな会話しながらもベッドの上部に、俺の手首は繋がれた。抵抗してる暇なかったよ、うん。
というか情事前にコントって普通じゃありえなくね?

「あー…槇田?縛ってすぐで悪いんだけど外してくれると嬉しいなぁ…なんて」

「全部終わったらね♪」

「いやだぁぁあああっ!」

俺は、俺は、泣きそうです。誰でもいいから助けてくれ。
今、制裁という名のレイプに喚く王道くんの気持ちが良く分かりました。そんな場面で萌え萌えしてたの謝りますから。助けてください萌えの神様。

そんな思いも虚しく、あれよあれよと制服をはだけさせられた。
ネクタイは外され、シャツのボタンは全て開けられて辛うじて袖だけ通っていて。ズボンは前を開けられ、パンチラ状態。
………なんですか、この羞恥プレイ。

「えー…槇田くん?そんなガン見しないでくださります?」

「意外と白いんだねー加藤。でもって程良く筋肉ついて締まってるし、まさに俺の好み♪」

「槇田の好みにドストライクしても嬉しくないわ畜生」

グスン、俺もう消え去りたいです。

俺に馬乗りになる槇田に上から下までじっくり観察され、脇腹を撫でられ、その擽ったさに俺は肩を揺らして目を反らした。


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