俺についてこい!
□チャラ男対決
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「ちょ…っ」
「加藤は乳首感じない方なんだね、まぁ感じないのが普通だけどさー」
肌を撫でながら胸へと手を移動させた槇田。俺の乳首を弄りながらヘラヘラと言うこいつに眉を寄せる。
「じゃあさ、俺が調教してあげる♪」
「ま、待て待て調教って、ィテェ!」
楽しげに告げられた言葉に、サァアッと血の気が引いた。
慌てて抵抗したけれど、胸を貫くような痛みにピンと体が張った。
「暴れると乳首取っちゃうよ?」
乳首を思いきりつねりやがった槇田は再び軽く揉むように弄りながら恐ろしい事を言う。乳首を取られる痛みを想像して、俺は抵抗を止める。
……痛みで気絶する、絶対。
そんなこんなで、一時間も胸を弄られっ放しの俺は…
「っ……なぁ、いい加減止めねぇ…?」
この状況に辛くなってきた訳で。
と言いつつ息が少し上がってきてしまっていて、それを気付かれたくない訳で。
さっきから頑張って呼吸を抑えている。
胸でだんだん感じてきてるとか信じたくないのだよ!タチなのに調教されるとか信じたくないのだよ!
嘘であってほしいと、そう願っていても叶う筈もなく。
「やぁだ♪だって息熱くなってきてるよ?あと少しっしょ」
槇田の言葉に俺は我慢していた息を吐き出した。
「はぁっ…!」
「あはは、頑張って息我慢してる加藤可愛かったよー」
「っ…!槇田、気付いてんなら言えっつうの!…酸欠で死ぬかと…」
あははは、と楽しげに笑いながら槇田は頬にキスしてくる。
酸欠で軽く血が集まっている顔は熱くなっていて、槇田の唇が通常よりほんの少し冷たく感じた。