俺についてこい!

□夢の終
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「…疲れた…」

生徒達の補習を終えて自室に帰った俺は、ネクタイを解きながらソファへ腰掛ける。ふぅ、と深い息を吐いて肩の力を抜けば、唐突に眠気が襲ってきた。

…まずい。生徒達個別にアドバイス書きまとめなきゃなんねぇのに…

意思とは反対に瞼が重くなり、ぐらり、と視界が傾いて、ゆっくりと俺は意識を手放した。







「ッ、…な、んだ…これ…っ」

微かな痛みに目を開ければ、俺は全裸で、両手が後ろ手に拘束されてソファに横たわっていた。しかも、胸の突起を主張するように胸の上下にきつく縄が巻かれている。
…俺にとって何とも屈辱的な格好だ。

「っ……と…ッ!?」

足は自由な為に軽く反動を付けて上半身起こせば、突然視界が暗くなった。耳元に聞こえた布の擦れた音で、目隠しをされたのだと分かる。そして、背後に人の気配。
俺は思わず体を硬直させた。

「…初めまして、殺那…?」

「ッ……だ、れだお前…」

耳元で聞こえた声に拘束のキツさに微か息を詰めながら問掛ければ、クスクスと楽しげに笑む声が聞こえた。
聞き覚えのない声。三月の声でも、教師や生徒達の声にも該当しない声。
侵入者か、と頭をよぎる。

「俺は…そうだな、ルミヤとでも呼んでよ。ここは現実のようで現実じゃない…だから…俺と遊ぼっか、殺那?」

「は…?」

俺は、背後に立つ男──…ルミヤの言葉が理解できずに、首を傾げた。


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