俺についてこい!
□夢の終
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しかし考える暇もなく、突然トン、と前から肩を押され、手が使えない俺はそのまま後ろへ倒れた。必然、背後のルミヤに背を預ける形になる。
「っ…何…もう一人いるのか?」
「ピンポーン、大正解。俺の分身が一体いるよ、気配も声も持たないけどね。……じゃあ正解した賞品に、」
意味の分からない言葉にぐるぐると頭を働かせていると“ご褒美ね”と楽しげな声で言われ、口に何かを入れられる。錠剤のようなソレに悪い予感がして吐き出そうとするも、顎をぐい、と持ち上げられて柔らかいもので唇を塞がれたためにそれは叶わなかった。
「ン…っ…ッ、」
ルミヤの唇だと気付くのにそう時間は掛らず、慌てて口を強く閉じる。チロチロと舌で唇を撫でられるも無理矢理入ってくる様子はない。
ルミヤのその行動に、あ、と気付いた時には遅かった。口の中では既に錠剤が溶けきってしまっている。
「お前…っ…ンぅ…ッ」
思わず文句を言おうとしたが、当然唇を舐めていた舌が侵入してきて言葉は奴の口内へ消えた。
そのまま舌を絡めとられて甘噛みされると、ピク、と肩が揺れる。
「ッ、ゃめ…っ…ん…!」
思い切り首を反らされて苦しさに眉を潜めていると、胸の突起を強く摘まれた。ビリ、と流れた何かに、俺は肩を揺らす。
「ぅ…ッん、ん…っ…!」