俺についてこい!

□生徒会役員の支配!
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「まずはその俺様な態度を改めてください」

「っ、」

いつものにっこり笑顔で楽しそうに発せられた言葉に、俺様会長こと嵐先輩のこめかみに青筋が浮いた。そして俺が目を見開いた理由は、

「あ、俺も同じで」

同じ命令をしようとしてたからで。新入生歓迎会の時からよく意見が合うな、と思わず笑いそうになる。でも今ここで笑ったら殴られそうだから自重する。
嵐先輩は後輩二人に服従することもだけど、性格について言われたのが相当感に触ったようで、震えた声で分かったと頷いた。その震えは怒りを抑えた為の震えだともちろん分かる。

なんかすっげぇ満足感があるんだけど。

「……何笑ってんだよ、隼人」

「ぅ、ごめんなさい…っ」

「嵐、顔が面白いことになってるよぉ♪」

無意識に顔に出ていたようで、眉をピクピクと動かしながら先輩が睨んできた。俺は笑いを堪えられなくなって肩を微かに震わせながら謝るけれど、嵐先輩の隣で亜紀先輩がおかしそうに笑いながら言ったから、吹き出してしまった。

「おい、笑ってんじゃねぇ!」

「ふふっ、ごめんねぇ?じゃ、僕殴られる前に退散しよぉっとぉ」

「ッ、亜紀!」

青筋をさっきより深く刻みながらバンッと強く机を叩いて立ち上がった嵐先輩に動じることなく、亜紀先輩は笑いながら扉へと向かう。すれ違いざま、頬にキスされた由紀先輩が声をあげるが、亜紀先輩は“ばいばいっ”と明るく告げて退室してしまった。

「まさかの禁断愛とか?」

「ありえそうだから止めてくれ」

隣でボソッと溢された千種の言葉にげっそりとしながら即座に返した。例えそうだとしても、亜紀先輩の片想いみたいに見えるけど。
亜紀先輩の相変わらずな行動に、嵐先輩は呆れて席に腰を落とし、由紀先輩もキスされた頬を抑えて溜め息を吐いていた。

「…他は、何かあるか」

亜紀先輩の行動に苛立ちより呆れが勝ったのか、嵐先輩が目を伏せて落ち着いた声で問掛けてきた。
それにはーい、とわざわざ手を挙げた俺は私利私欲なことを口にする。

「親衛隊の躾、ちゃんとしてください。罵声とかウザいんで。それから一ヶ月間、嵐先輩が飯代奢ってください」

思ったことをニッと口角を上げながら言った。

俺得じゃん♪飯がタダって最高じゃん♪





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