俺についてこい!

□生徒会役員の支配!
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隆司も後ろで戸惑っていると隆司の親衛隊らしきチワワ達がやってきて、隆司を引き連っていった。

「隆司様、あいつといては危険です」
「ちょっと此方に来てください」

「え、ぇえっ!?ちょ、みんな待って…!隼人ーっ!」

「隆司ーっ!」

なんて引き裂かれる二人。そんな小芝居をしてる間にも無言の圧力が乗しかかり、俺は溜め息を吐きながら席に着いた。







〜隆司 side〜

ぐいぐいと親衛隊のコに引っ張られた先は階段の踊り場だった。その間にHR始まりのチャイムは始まってしまった。
朝練の後は少し休みたいのに、なんて思っていれば親衛隊のコがわざわざ階段の床にハンカチを敷いて「どうぞ」と言ってきた。

………座れと?

「いやいやっ、汚れちゃうから大丈夫だよっ」

「いえ、朝練後に引っ張ってきてしまい、お疲れでしょうから」
「僕のハンカチには座れませんか…?」

ウルウルとハンカチの持ち主が涙目に言ってくるのに、言葉を詰まらせると戸惑いがちにそこへ座った。

な、なんだか申し訳ないな…

「ぁ、ありがと」

「「ッ、はいっ」」

二段下がった所へ足先を置けば笑みを浮かべて礼を言う。途端にキャーキャー言い始めるのはいつものこと。理由はよく分からないけど。
それより今は、もっと気になることがある。

「ねぇ、何で隼人の側にいたら危険なの?」

俺は不安げに問掛ける。意味が、よく分からないんだ、何故危険なのか。今までは何も気にしていなかったようなのに。
顔を見合わせる親衛隊のコ達を頭上にハテナを浮かべながら見つめていれば、その内の一人が前に出て言いにくそうに口を開いた。

「生徒会の親衛隊が陰で動いています」

「ぇ、あ……」

告げられた言葉に、成程と納得した。
そりゃそうだ、あの学園のアイドル的存在の生徒会を服従させるなんて堂々と言ったのだから。いくら本人達が承諾しても、親衛隊が許さない。

そのあと聞いた話を簡略的に言えば、各親衛隊隊長は隊員にこの一ヶ月は黙認するように言ったらしい。制裁すらも禁止らしい。
けれど陰で一部の生徒がそれを守らず動いているらしいと、いつか隼人は制裁されるらしいと。
彼等は、俺が制裁に巻き込まれないように隼人から離れてほしいと。

───……けれど、





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