小説
□不安な日々
1ページ/5ページ
-----瞳が小学校4年の頃
「こっちパスして〜」
ヒュッ- - - -
空気を押しどけ
一つのボールが瞳にむかってとんでいく
瑞樹の返事がないのはいつものことだ
でも
たったそれだけで
私は
不安 になる
……瑞樹は私のこと嫌いなの?…
毎日おなじ感覚におそわれる
そのたびに
……そんなことない。嫌いならバスケなんかやるはずないじゃん……
って自分に自分でいいきかせてる
そう考えながらシュートをする。
ドリブル、そしてシュート
いつものことながらシュートはきまらない
進む先をまちがえる
自分と同じ
瑞樹のことで悩んで不安になって
どこへ進めばいいのかわからなくなる
瑞樹の本当のきもちが知りたい
す き な の ?
き ら い な の ?
ほんとうはどうおもってるの?