私の人生非日常

□変わること、変わらないこと
2ページ/6ページ



自惚れかもしれないけど私のために嘘をついてる

多分侑士は氷帝に行きたいんだと思う

ううん、行きたいんだ


なのに転生したこと言ってよかったのだろうか


私は打ち明けて気分が前より楽になった


でも侑士は?

侑士だけじゃない

蔵だってあと数年経てば部長になるはず

なのに――――



「李華!今日校門開いとるで!」

『え……あ、ホンマや!』



考え事をしていたからだろうか

いつもより早く着いたような気がする



―――――――――――
―――――――――
―――――――
―――――
―――




ガラッ



「あっおはようさん、今日は先生遅れるって

 よかったなぁ」

「蔵おはようさん、よっしゃギリギリ魔王を防げた!

 なぁ李華」

『……あ、うん』



聞いてなかった

気付かれないように適当に相槌を打つ



「李華どないしたんボーっとして」

『なんでもないって

 なんか蔵さ、心配性なオカンみたいやで?』

「あ、俺も分かるわ」



蔵は鋭い


侑士も話に乗ってきてなんとか話を逸らせた



「なんやて!?じゃあ侑士はスケベ親父やないか!」

「なっ、スケベちゃうわ!」

『あははっ!』

「「李華!!」」

『…………堪忍』



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ