私の人生非日常

□人生最後の記憶
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『………』


「また明日!」

「帰ってからメールしてね」


『………はぁ』



え?私の名前?

水無月李華だよ

少し影が薄い平凡な中学生

中学生から影が薄いのが変って?

ふーん、そうなんだ



『あ、今日セールの日だ』



私の家族は他界

それで小さい頃は身内に引き取られてた

けど迷惑かけられないからね

…お金は振り込んで貰ってるけど

一人暮らしもいいもんだよ



『お、今日はカレーできそう…シチューの方がいいな』



普通カレーを選ぶだろって?

シチューの方が好きなんだもん



『それにしても暑い…』



お風呂は今日も水風呂で決定かなぁ

早く帰ってアイス食べたい…


あ、親子…

男の子が凄く幸せそうで羨ましい



「あ、猫」

「猫?…っだめ!!」


『っ!!』



男の子が飛び出した

今にもひかれそう


なんでだろう

私には関係ない子なのに

無意識のうちに動いてる


周りの悲鳴とともに激痛がはしる

どこからか聞こてくる幼い子の鳴き声

よかった、生きてる


意識が朦朧としていく

私の身体はただ冷たくなっていくだけ


人生最後の記憶

(やっぱり今日は温かいお風呂の方がよかったかな)

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