私の人生非日常

□変わること、変わらないこと
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あれから何事もなく終わったわけでもないけど平和に過ぎていった

過ぎていったはずだった



『侑士、おはよ』

「……え、あぁ李華か

 おはようさん」

『……?』



何かいつもと違う侑士

なんというか慌てた様子



『なんかあったん?』

「いや、なんでもないで?」



ウソが下手だ


ポーカーフェイスの忍足と言えどまだ子供

しかも長年一緒にいる私はすぐに見抜ける



『その後ろにあるもん見せや!』

「うわ、ちょっ…………痛っ」



勢いがあり過ぎて侑士を下敷きにして倒れてしまった

うちは大丈夫やけど侑士は大丈夫やろか



「痛いやん……け///」

『何赤くなってんねん、隙あり!!』

「あぁ!!」

『……氷帝…学園』



予想していた通り

ついにこの時がきてしまった


心のどこかで知ってた

別れがくることを



『行く…の?』

「いや、まだ決まってへんよ?

 行けそうにないし行かんとこっかなぁって」

『そっか……』

「李華?」

『侑士がこんなええ学校行けるわけないよな!!』

「……な、五月蝿いねん!」

『あ、学校遅刻すんで』



大丈夫、笑えてる

悲しくなんて思ってない


変わること、変わらないこと

(ちょっと待てや!!)(待たへん!今日遅刻したら先生に魔王が降臨するんやもん)(あ、そうやった!!)


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