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□風の強い日。
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「何やってんだ・・・てめぇ・・・雲雀・・・」
「何さ、僕とやるって言うの」
フォンの上からひょいと雲雀は起き上がる。
手にはもう、トンファーが握られていた。
「ちょ・・・止めて下さい2人とも・・・」
「「フォンは黙ってろ(なよ)」」
「私の部屋で闘わないで下さい。外でやって下さいよ、全く・・・」
「「解ったよ」」
見事にハモる2人。
そして、2人は出て行った。
「全く、この風が強い日に・・・大丈夫なのでしょうか」
「お前が悪いのだろう、フォン」
「あ・・・ラル・・・ミル・・・チ?」
「何でうろ覚えなのだ(怒)」
「あ、すいません、私は覚えが悪くて・・・(嘘)」
「顔に“嘘”と書いてあるぞ」
「あ・・・はは・・・」
ぎこちなく笑うフォン。
ソレを見て、ラル・ミルチの顔が綻ぶ。
「全く・・・可笑しな人だ」