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□空中散歩
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現在空中散歩中
空を飛んでみたいんだって言ったらダイゴは「そんなの簡単だよ」って言って私を彼のエアームドに乗せてくれた。
空から見える夕方のホウエン地方はすごく綺麗で感動した。
もちろん後ろにはダイゴがいて私は緊張しまくりだ。
自然と密着する形になるから彼の呼吸を感じる。私はドキドキしながらも、安心感があった。
必死に火照ってきた顔を隠そうとしてたらエアームドから落ちそうになった。
「大丈夫!?」
彼は私の腹部に慌てて手を回してくれたから落ちることはなかった。
「僕がしっかり支えててあげる」
そうやって耳元で言うから私のドキドキは止まらなかった。
「…ダイゴといると心臓が持たない」
「それは、僕が好きってこと?」
「その余裕さがくやしい」
ちらっと後ろを向くと、この景色と同じオレンジ色の顔をしたダイゴがいた。
なんだ、ダイゴも私と変わらないじゃない。
end