Snow White
□挑戦状とランチの誘い
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「…チッ、うるせー女供めが…」
「落ち着けよー獄寺」
「ご、獄寺君……」
一方、ツナは獄寺・山本との3人でつるんで話していた
ツナの机は(瑠璃華を取り巻く)クラスメート達で埋もれてしまっていたので、瑠璃華の机から1番離れている山本の机に集まっているのだ
もちろん話の内容は、時期外れの転入生…瑠璃華のことだった
「なんだ、ツナはもう天草に会ってたのな」
「う、うん。朝にヒバリさんと話してるところを見て…」
「ハハッ!ヒバリと話すなんて、意外と天草スゲーのな!」
呑気そうに話す山本
…そういって笑い飛ばす山本の方がスゴイんじゃないかと、ツナは内心思ったりする
すると、獄寺も話に入って来た
「こんの野球馬鹿!何呑気なこと言ってんだ!あの女はな、間違いなく10代目のお命を狙う殺し屋に決まってんだろーが!!」
「だから絶対に違うって!!」
「ハハッ!相変わらず獄寺もおもしれーのなー」
…相変わらずの3人である。
「ツナ君!」
そこに来たのは、笑顔を浮かべている京子と花だった
「瑠璃華ちゃん、すっごい人気者だね!私達も、瑠璃華ちゃんと仲良くなれるといいな!」
「そ、そうだね」
ほんわかと笑う京子
そのほんわかな笑顔に、思わずツナもほんわかな気分になった
花も安心したような顔を見せる
「ま…あの瑠璃華って子、悪い子じゃなさそうだしねぇ…」
「ねぇ花。今日瑠璃華ちゃんと一緒にお弁当食べない?」
「あたしは別にいいけど…」
その時、花は何かを思い付いたように言った
「…どうせなら、沢田達も一緒に食べる?」
「え?!」
花の言葉に驚くツナ
そんなツナの様子を見て、花はニヤリと笑った
「あんた達も、瑠璃華と一緒に食べてみたいでしょ?(…ま、沢田の場合は京子と一緒に食べたいだけなんだろーけど…)」
「な、何言って…(って事は、京子ちゃんと一緒に食べられるってこと…?)」
「おぉ!いーじゃねーかツナ!」
ツナがなにか一言を言う前に、山本がツナの肩を組んで言った
その顔は相変わらず笑っている
「や、山本…」
「だってよ、みんなで食べたらメシも美味くなるっていうじゃねーか!な、いいだろツナ?」
「ふざけんな野球馬鹿!何で10代目を狙うヤツと一緒に昼飯なんか…!!」
じー…っ
その時、獄寺は視線を感じた
さっきうるさいといっていた、女子生徒達の中から……
「…っ!」
獄寺は慌てて振り向く
その視線の主は…獄寺が警戒していた、瑠璃華本人からだった