Snow White

□挑戦状とランチの誘い
4ページ/5ページ







ちょうどツナ達が瑠璃華の話をしている頃、瑠璃華は周りのクラスメート達からの質問を軽く受け流していた

そして、1人ぼーっと、ツナ達を見ていた




「(沢田君の友達かな……?)」




ツナと肩を組んでいる、背の高くて爽やかそうな人(山本)と、その様子をキッと睨んでいる銀髪の人(獄寺)、その人達と仲良く話している2人の可愛い女の子達(京子&花)を見て、瑠璃華はいいなぁと思った



…私も、あんな友達がほしい。




瑠璃華がそう思った、その時、




「…おい」



急に低い声が聞こえたと同時に、視界が薄暗くなる

周りを囲んでいたクラスメートの声も、途端に聞こえなくなった





…何か嫌な予感がする。


瑠璃華はゆっくりと、顔を上げた





そこにいたのは、煌めく銀髪

そこから覗く端正な顔立ちが、瑠璃華を鋭く睨み付けていた




「(…あれ、この人って……さっき、沢田君達と一緒にいた……?)」


「…おい、てめー」





バンッと、獄寺が瑠璃華の机を両手で叩く

ガタッと机が大きく揺れた。



「ひぇっ!?」

「…何さっきから、ジロジロと、10代目のことを見ていやがる!!」

「…へ?」

「どこの馬の骨ファミリーだか知らねーがな…他のヤツは騙せてもこの獄寺隼人は騙されねーぞ!」

「……はい?(だます?)」




いきなりのことで、一体何が起こっているのか、瑠璃華にはわからなかった


だが獄寺は、ますますヒートアップしていく




「10代目の命を狙おうたって、そーはさせねぇ!10代目の右腕であるオレがいる限り、そんなことは絶対ありえねぇからな!!」

「あ、あの……何か勘違いしていませんか?…私、10代目って人、知らないですし…」



話が止まらない獄寺に、瑠璃華は控えめに言うが…

その反論が、ますます獄寺を熱くしてしまう





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ