Snow White
□挑戦状とランチの誘い
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ちょうどツナ達が瑠璃華の話をしている頃、瑠璃華は周りのクラスメート達からの質問を軽く受け流していた
そして、1人ぼーっと、ツナ達を見ていた
「(沢田君の友達かな……?)」
ツナと肩を組んでいる、背の高くて爽やかそうな人(山本)と、その様子をキッと睨んでいる銀髪の人(獄寺)、その人達と仲良く話している2人の可愛い女の子達(京子&花)を見て、瑠璃華はいいなぁと思った
…私も、あんな友達がほしい。
瑠璃華がそう思った、その時、
「…おい」
急に低い声が聞こえたと同時に、視界が薄暗くなる
周りを囲んでいたクラスメートの声も、途端に聞こえなくなった
…何か嫌な予感がする。
瑠璃華はゆっくりと、顔を上げた
そこにいたのは、煌めく銀髪
そこから覗く端正な顔立ちが、瑠璃華を鋭く睨み付けていた
「(…あれ、この人って……さっき、沢田君達と一緒にいた……?)」
「…おい、てめー」
バンッと、獄寺が瑠璃華の机を両手で叩く
ガタッと机が大きく揺れた。
「ひぇっ!?」
「…何さっきから、ジロジロと、10代目のことを見ていやがる!!」
「…へ?」
「どこの馬の骨ファミリーだか知らねーがな…他のヤツは騙せてもこの獄寺隼人は騙されねーぞ!」
「……はい?(だます?)」
いきなりのことで、一体何が起こっているのか、瑠璃華にはわからなかった
だが獄寺は、ますますヒートアップしていく
「10代目の命を狙おうたって、そーはさせねぇ!10代目の右腕であるオレがいる限り、そんなことは絶対ありえねぇからな!!」
「あ、あの……何か勘違いしていませんか?…私、10代目って人、知らないですし…」
話が止まらない獄寺に、瑠璃華は控えめに言うが…
その反論が、ますます獄寺を熱くしてしまう