Snow White

□打ち上げられた過去
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「…まさか、瑠璃華ちゃんがオレの家の隣りに引っ越してきたなんてね」

「すごい偶然ね」

「そ、そうですね……」

「さ、いっぱい食べてちょうだい瑠璃華ちゃん!遠慮しなくていいのよ!」

「…ありがとうございます」





今、瑠璃華は沢田家の椅子に座っていた
その前のテーブルの上には、沢山の料理が並んでいる


そう、瑠璃華は、沢田家の夕食にご招待されたのだ




瑠璃華が隣に引っ越してきたことがよっぽど嬉しかったのか、最初に奈々が瑠璃華を夕食に招待したのだ

瑠璃華は迷惑がかかる、と一度は遠慮したのだが…




「迷惑なんてとんでもないわっ!むしろ大歓迎よ!」

と、奈々に言われてしまっては、逆に断りづらい



ビアンキも、「今日引っ越してきた瑠璃華の為に、私が祝いの気持ちを込めて、歓迎の料理を作ってあげるわ」と瑠璃華に言ってきた


…何故かそれはツナが一生懸命に阻止していたが




リボーンからも「食べてけ瑠璃華、ママンの料理はうまいぞ」と言われ

ツナも「食べていってよ!大勢の方が楽しいし…」と(何故か顔を赤くしながら)言ってきた



そんな沢田家+αの人々から誘われ、とうとう根負けした瑠璃華は「…じゃあお言葉に甘えて…」と承諾したのだ

そして、現在に至る




だが…




「量…多くないですか?」



今テーブルの上にあるのは、並びきれんばかりの料理

たしかに今は、ツナ・ビアンキ・奈々・リボーン…そして瑠璃華がいるが、それでも食べ切れないのではないか


そのことが妙に気になり、瑠璃華は奈々にそのことを言ってみると、奈々は意外そうに、テーブルを見渡した




「あら…そうかしら?」

「大丈夫だぞママン、ママンの料理は、ツナが残さず食べてくれるぞ」

「だからこんなに食べれないってば!!」



ツナがリボーンにツッコむ


もう沢田家では、それがすっかりお馴染みの光景であった




 
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