Snow White

□10年越しの淡い約束
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「ガハハハハハ!ランボさん再びとーじょーだもんね!!」

「「ランボ(君)!!」」



あれからしばらくすると、先程、ビアンキのポイズンクッキングを喰らってそのまま倒れていた、ランボが台所に戻ってきた

…ランボが台所に戻ってくるのを見た時に、ツナは心の中で、
「(あぁ…頼むから、これ以上話をややこしくすんなよな〜…)」と思っていたりする




「あらあらランボちゃん、もう大丈夫なの?」

「うん!オレっちえらいから〜、もう大丈夫なの!」

「…ウザいのが来たわね」

「ビアンキさん…」




どうやらランボは、ポイズンクッキングの死の淵のギリギリから、見事復活(?)したらしい

そしてそのまま、賑やかな食卓に加わった。ビアンキはウザったいようだが…


そんな中、ランボは椅子に座っている瑠璃華を見つけた




「あ!瑠璃華!」

「こんばんはランボ君。私、お夕食に招待してもらったの」



ランボに挨拶をする瑠璃華

だがランボは、瑠璃華のあることが気になっていた




「…瑠璃華、ないてるの?」


「え…?」



ふと瑠璃華が頬に手をやると、手に1粒の涙が触れた

…どうやら、涙の一部を拭き忘れたみたいだった




「…リボーンが、瑠璃華をいじめたのか?」

「へっ!?う、ううん!リボーン君は何も関係ないよ!」



…どうしたら、そのような考え方になるのだろう?

瑠璃華はまだ拭っていない涙をゴシゴシと拭いながら、必死で否定する




だがこの時、ランボの心の中では「リボーンが瑠璃華をいじめた」という考えだけでいっぱいだった

そして、その気持ちだけが、今のランボを動かしていた





ランボは慣れた手つきで、天パな頭から黒い何かを取り出す

それは…手榴弾だった



「…ランボ君?」

「ちょ、ランボ!?」


「リボーンっ!!死にさらせっ!!」




ピンを抜いた手榴弾を、リボーンに投げるランボ

だがそのランボの行動は読めていたのか、帽子に乗っている形状記憶カメレオン…もといレオンを使い、手榴弾を跳ね返した

…投げてきたランボの方向に




ドカァアン!!



「ぐぴゃああっ!」


「ランボ君ー!?」



すぐ近くで起こった爆発に、瑠璃華は驚きながらも、すぐに巻き込まれたランボのことを思い、叫ぶ

もはや台所の中とは思えないぐらいの黒い煙りがはれると、そこには真っ黒に焦げて、力無く倒れているランボの姿があった




「ランボ君っ大丈夫!?」


「うう…ガ・マ・ン…」



…どうやら、無事みたいだ





「リボーンっ!!何やってんだよ!!(しかもよりによって、瑠璃華ちゃんの目の前で〜!!)」



ツナが焦ったように聞く

だがリボーンは、相変わらず料理をもぐもぐ食べていた




「アホ牛が仕掛けてきたんだ。オレに文句は言えねーぞ」

「そうだけどさぁ!!」



リボーンのあまりにもあっさりとした言葉に、ツッコむツナ

…確かに、その通りなのだが。




「…いい気味ね」

「あらあら…ランボ君大丈夫?」



焦げたランボを見てフッと笑い、料理を食べ続けるビアンキ

心配そうに、だが笑顔で焦げたランボに声をかける奈々




「(…え?爆発したのに、みんなそんな反応なの!?)」



瑠璃華は1人思った





 
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