Snow White

□ドキドキ体育祭!(後編)
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「なるほど、そーゆーわけスか。さすが10代目」

「へ?」



いつの間にか、ツナと瑠璃華の後ろには獄寺が立っていた。そして何故か納得している

そしてニカッと笑ってこう言った



「棒倒しに体力温存っスよね!」

「えっ…(オレ別にそんなことしてねー―!!!)」

「ご、獄寺君……」



「バカモノ!!」

「!」

「了平さん!」



するといつの間にか後ろにいた、了平がツナに喝を入れてきた



「天草はA組に貢献してるというのに、全力でやらんか沢田!A組の勝利がかかっているんだぞ!!」

「いや、あの…」

「またてめーか!さっきからうっせーんだよ芝生頭!」

「…何?やるか?」



そう言った了平はボクシングのファインティングポーズをとり、獄寺もキレながら拳を固める

そんな2人を見て、次に何が起こるのか簡単に予想できたツナと瑠璃華は、慌てて2人を止める



「お、お兄さん止めてください!ちょっ、獄寺君も!(京子ちゃんのお兄さんを煽らないで〜!!)」

「ふ、2人共やめてください!」




だが、ツナと瑠璃華の叫びも虚しく、2人は互いを殴り合った





ゴキッ





2人はヨロヨロとふらつく





「んなー―!!!」

「…!!」



「効かねーな…」

「蚊が止まったかー?」

「(やめてくれー――っ!!!)」


「……っ」



2人が殴り合うのを見て、瑠璃華は思わず口元を手で隠した

何故か、殴り合うのを見て、気分が悪くなったような気がした


…昔味わったような、嫌な感覚






すると後ろから、ズゥゥンとした気配を感じた

口元を押さえながら瑠璃華が振り向くと、そこにいたのは、でかい巨漢の男。その男が着ていたゼッケンにはCの文字がかかれている



「「「!?」」」

「(…だ、誰…?)」



「ヒョホホホ!仲間割れか〜い!ヒョホホ!棒倒しはチームワークがモノをいうんだよ〜
こりゃ〜A組なんて恐るるに足らないね〜!ヒョホッ!」





 
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