Snow White
□後日の決意とお弁当
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「お前、今度は瑠璃華ちゃんまで巻き込むつもりかよ!!」
「12.76秒」
「?何言ってんだよ」
「瑠璃華の100m走のタイムだ」
困惑したような顔のツナに、リボーンは淡々とした顔で言う
「陸上部にも入ってない素人が、これだけのタイムを出せるんだ。瑠璃華の運動能力は山本並に高いってことだ。これはファミリーに必須だぞ(…本当は、それだけじゃねーけどな…)」
「だからってなぁ!瑠璃華ちゃんを山本みたいに巻き込むなって!瑠璃華ちゃんとはただのクラスメイトなんだから!」
「ホントにそう思ってんのか?」
「うっ…」
リボーンがそう言うと、ツナはほんのわずかだが顔を赤くする
きっとツナの頭の中では、にこやかに笑っている瑠璃華がイメージされているんだろう
…やっぱりな
「ツナ、瑠璃華に惚れてんだろ」
「なぁっ?!」
聞いた途端顔を真っ赤にするツナに、リボーンはニヤリと笑う
なんてわかりやすい生徒だ
「な、何言ってんだよっ!オレは京子ちゃんが好きなの!」
「顔、真っ赤だぞ」
「お前のせいだろっ!!」
ピーンポーン…
ツナとリボーンが話していると、玄関のチャイムが鳴った
そしてしばらくすると、見慣れた2人が部屋に飛び込んでくる
「10代目おはよーございます!」
「よっツナ!」
「獄寺君、山本!」
ツナに礼をする獄寺と笑顔の山本が、ツナの部屋の中に入ってくるのを、ツナはびっくりしながら見ていた
そしてリボーンがニヤリと笑う
「どーして獄寺君と山本が!?」
「オレが呼んだんだ。ファミリーのことはファミリー同士で話し合わねーとな。今日はよく来てくれたな獄寺、山本」
「いえ!リボーンさんのお役に立てるならば!」
「小僧、今日はなんの遊びだ?」
「(山本、また遊びだって勘違いしてるーっ!!)」
…恐るべし山本節である。
「今日、お前らに来てもらったのは他でもない。瑠璃華の入ファミリーについてだ」
リボーンがそう話を切り出すと、獄寺は少し顔をしかめ、逆に山本は顔を輝かせた
「天草を…スか?」
「へぇ!天草もマフィアごっこするのか!」
「ああ、その件でお前らの意見を聞きてーんだ」