Snow White
□朝と野菜と殺され屋
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一方、ツナ達は窓から入ってきた突然の来訪者…雲雀を見て、驚いていた
「(雲雀さんがどーして…!?)」
「…今日は、君達と遊ぶために来た訳じゃないんだ」
雲雀はフゥとため息をつく
「赤ん坊に貸しを作りに来たんだ…ま、取引だね」
「待ってたぞヒバリ」
ニヤリと笑うリボーンに、原因である死体らしきものをじっと見る雲雀
…すべては、ツナの部屋に転がっていたこの死体らしきものが、ことの始まりなのだ
「ふーん…やるじゃないか。心臓を一発だ」
片足で死体らしきものを、雲雀はゴロリと転がす。その度胸は凄いと、雲雀を除いたほぼ全員がそう思った
すると雲雀は頷き、こう答える
「うん、この死体は僕が処理してもいいよ」
「な……はあ〜!?な、何言ってんの〜っ!!?」
雲雀のその軽い一言に、ツナは驚愕する。すると、雲雀の代わりにリボーンが答えた
「つまりだ、死体を見つからないように消して、殺し自体を無かったことにしてくれるんだぞ」
「いろんな意味でマズイよそれは!!」
ツナがツッコんでいると、雲雀がくるりとツナ達に背を向ける
「じゃあ後で、風紀委員の人間をこっちによこすから」
「委員会で殺し揉み消してんの〜!!?」
「またね」
ガーンとなるツナ達の前で、雲雀は窓に片足をかける
そしてそのまま、窓の外へ飛び降りてしまった
「いや、ちょっ!あの!!」
慌てたツナが窓に手をかけ顔を出した時、ちょっと不思議な景色を見た
…道路に何かが転がっている
しかもいくつも
「(…野菜?)」
ツナがそう思った瞬間、その転がっている野菜を拾う、ある女の子が目に入った
「…瑠璃華ちゃん?!」