Snow White

□寿司屋でバイキング?
2ページ/8ページ






「ここのはず…だよね?」



お昼頃の並盛商店街、リボーンからのメモを手に、瑠璃華はただ立っていた


ちなみに、今の時刻は1時20分





「まだかなぁ……」



お腹に手をやる瑠璃華。瑠璃華はちゃんと、お昼ご飯を抜いてきたのだ

もう来てもいいのに……



「…お腹すいた」




トントン



肩を叩く感触がした。待ちくたびれた瑠璃華は思いっきり振り向く




「もう、遅い……よ?」

「よっ!天草!」



そこにいたのはリボーンではなく片手を上げてニコニコしている、山本だった

…よく考えてみれば、身長が低いリボーンが、瑠璃華の肩を叩くことはできないのだ




「山本、君?」

「商店街で何してんだ?」

「あ、ちょっと待ち合わせを…」



ぐうぅぅぅ……


…突然、お腹が鳴った
誰が、だという必要はなかった




「あっ……!」

「ハハッ!天草、ハラ減ってるのな!」

「う…」



お腹がすいてることを指摘され、瑠璃華はとても恥ずかしくなる

…なんで、今鳴るかな。



すると、山本がある提案を出してきた





「じゃあさ、オレん家でスシ食っていかねーか?うまいぜ!」

「え?」



…スシ……?




【寿司】
酢を染み込ませた御飯に、マグロなどの魚肉を乗せた、日本伝統の魚料理。





「スシって…あのお寿司?」

「そうそう!オレん家、オヤジがスシ屋やってんだ」

「そーなの?」



山本君の家って、お寿司屋さんなんだ…
なんか似合ってるかも



「で、でも…」

「大丈夫だって!金なんて払わせねーよ!」

「(……や、山本君もいい人…!)で、でも私、リボーン君と待ち合わせしてて…」

「そーなのか?んじゃあ、小僧が来るまでオレん家で待ってろよ。ハラ減ってんだし、小僧が来たら行っていーからさ!」

「え!?そ、そんなの悪いよ…」

「平気平気、さっ行こうぜ!」




…こうして、山本の誘いにはっきり断れないまま、瑠璃華は山本の家に向かうことになった






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ