Snow White

□寿司屋でバイキング?
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涙目のツナから聞いた話では、リボーン・ビアンキ・ランボの3人にこの寿司屋に連れて来られたのだが、いきなり3人そろって外へ逃げ出し、ツナだけが残された…という内容だった

それを聞いた山本は笑い出す



「ははっ!ツナお前、ふつーチビ達に騙されるかよ」

「そんなこといったって…」

「沢田君、本当に大変だね…」



瑠璃華が労いの言葉をかける。そこに、山本のお父さん…剛がお茶を持ってやって来た



「そーかそーか、ツナ君は武のマブダチか〜
だったら話は変わらぁな。さっき食べた分は、おっちゃんがおごってやるよ」

「え、本当ですかっ!?トロやウニまで!?」

「おう!いつも武が世話になってるみてーだからな!」

「あ、ありがとうございますっ!(さすが山本のお父さん!なんていい人なんだ!!)」

「サンキューオヤジ!」

「よかったね!沢田君」



山本と瑠璃華が嬉しそうなツナに声をかける、が……




「ただしだ」

「?」

「…あの分は払ってくれよ」




剛の顔が青ざめた
……なんか嫌な予感がする。

ツナ達が振り向くと……



「んな゙ー――――!!!」



…そこには、高級そうな寿司ネタを口いっぱいに食べている、リボーン・ビアンキ・ランボの姿

口いっぱいに食べ過ぎて、口周りは寿司ネタまみれである



そんな光景に瑠璃華は言葉を失い、山本は「おいしそーに食べてんのなー」とにこやかに笑う

……笑える山本君がすごいよ。






そんなツナ達の視線に気づいたのか、ビアンキはリボーンを連れてカウンターから立ち上がる

そして走り出す



「ごち」

「コラー―――!!!」



口に甘エビを加えながら、颯爽と走るビアンキ。そんなビアンキの腕に捕まるリボーン
その横で走るランボだが、



ガッ



「くぴゃっ!!」

「ランボ君!」



…何かにつまずき、ランボは顔から盛大に転んでしまった
慌てて瑠璃華が駆け寄る




「ランボ君、大丈夫?」

「うぅ……ガ・マ・ン」

「ガマンじゃねーよ!お前、自分の分くらい払ってけ!!」




怒るツナに、ランボはポケットをモゾモゾさせた
そして、キラリと光るもの……




「ん」

「石ー―――!!?」




…キラリと光る石を取り出した。これには瑠璃華も苦笑する






「…お金、持ってないんだね」

「うん!」

「ランボ君、それって自信満々に答えちゃダメだよ」



ランボと話している中、剛はリボーン達が食い散らかした寿司ネタを見て、思わず苦笑する



「値の張る寿司ネタばかり食べていったなー
こりゃあ…7万にはなるぞ」

「なっ7万!!?
ど…どーすんだよーっ!そんな大金、払えっこないよー――!!!」



「働いて返せばいいだろ?」




…聞き覚えのある声
それは、瑠璃華も気づいた

声のする方を見ると、そこには寿司屋に不釣り合い(?)な、猟師の格好をしたリボーンが、片手に鳥を持って立っていた





「働かざるもの食うべからず。オレも働いてこれをゲットした」

「リボーンお前〜〜っ!!!」

「リボーン君……その鳥じゃあ、お寿司のネタにできないよ?」

「そっちなの瑠璃華ちゃん!?」

「ハハハ!やっぱ天草もおもしれーのな!」



…ナイスボケな瑠璃華の発言はさておき、猟師リボーンのその発言に、剛はうなずく



「うんお客さん、そいつぁいいアイディアだ。金がなけりゃ、体で払ってもらうしかねーもんなぁ」

「えっ!あの、ちょっ…つーか、お前が払えよ!」

「こんなことは、若いうちしかできねーんだぞ。修業だと思ってがんばりやがれ」

「ふざけんな!!だいたい7万なんて、1日2日働いて返せる金額じゃないじゃないか〜っ!」




そう叫んで頭を抱えるツナに、山本が明るく声をかける



「まーまー、オレも手伝うから」

「山本…」

「だからとりあえず、お客につっかかんなって、な?」

「(や、山本……またリボーンだって気づいてねーっ!)」




ガーン!となるツナに、瑠璃華もランボを抱えながら明るく声をかけた



「沢田君、私も手伝うよ!3人でやれば早く終わるよ!」

「瑠璃華ちゃん…」

「天草は別にいーんだぜ?」

「ううん、大丈夫だよ!私、皿洗いは得意だから!」



くいっ



なにかひっぱられる感触

…ランボが、瑠璃華の服をひっぱっていた




「ねぇ瑠璃華〜、オレっちと一緒に行こ?」

「…私はやることがあるから、まだ行けないんだ。よかったらランボ君も手伝ってくれる?」

「うん!」



ランボは元気よく返事する
…何するのか、わかってるのかな




「おぉ!これまたしっかりしたお嬢ちゃんだな!この調子で7万円分の皿洗い、頑張ってくれよ!」

「おう!がんばろーぜ!」

「そうだね!」

「え〜っ!?マジでやるの〜?!」





こうして、ツナ達の皿洗いが始まった




 
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