Snow White
□勘違いバースデー
3ﾍﾟｰｼﾞ/16ﾍﾟｰｼﾞ
瑠璃華が登校の準備を整え、玄関から出ると、沢田家の玄関を掃除している奈々と会った
「おはよう瑠璃華ちゃん！ツナなら…」
「あっ…ごめんなさい！今日は、学校に用事があるから先に行ってますって、沢田君に言ってくれませんか？」
「あら、そうなの？」
「はい！本当にごめんなさい！それではいってきますっ」
そう言って走り出す瑠璃華
後ろから「いってらっしゃい！」と奈々から声をかけられ、ちょっと嬉しい気分になった
なんか…くすぐったいなぁ
「山本君！」
「おー、天草！」
瑠璃華がグラウンドに行くと、ジャージ姿の山本がいた。どうやら日課の朝練をしていたらしい
「ごめんね、待たせちゃった？」
「大丈夫だぜ？ちょうど朝練も終わったところだったしな！」
「あれ？獄寺君は？」
「ん？そーいやーまだだな」
キョロキョロと辺りを見る
すると、今話していた人物がこちらに向かって歩いていた
「あ！獄寺君」
「おせーぞ獄寺ー」
「うっせぇぞ野球バカ！おめーらが早いんだろーが！」
にこやかに笑う山本にキレながらも、獄寺は瑠璃華達の方へ来た
めんどくさそうに頭をかく獄寺に瑠璃華は申し訳ない気分になる
何たって、獄寺と山本を朝の並中に呼び出したのは瑠璃華自身だからだ
「ご…ごめんね？獄寺君」
「ったく、なんで呼んだんだよ。…しかも山本まで」
山本を睨み付ける獄寺
ケンカになる前に、と瑠璃華は急いで話を切り出した
「ほ、ほらっ！リボーン君へのプレゼント、２人共何にしたのか、気になっちゃって…」
そう、今日はリボーンの１歳？の誕生日で、この日のために瑠璃華達みんなが一生懸命に準備していた。"極秘に"と言われていたが、人生初のプレゼントとなれば、他の人のプレゼントがどんなのか気になったりする
そこで瑠璃華は、獄寺と山本にプレゼントを何にしたかを聞きたかったのだ