Snow White
□全ての始まりは転入から
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「ふぅ…まったくリボーンの奴、昨日は散々だった…」
爽やかな朝の通学路に、ツナこと沢田綱吉は1人呟いていた
「あーもー…オレはマフィアなんかになりたくないってのに〜!」
頭を抱え悶絶するツナ…
その姿は、他人から見たら異様なものだったが、通学路にはツナ1人しかいない
「…はぁ、なんでオレがボンゴレ10代目なんだよ……」
ツナはため息をついた…
…今に始まったことではないが。
ツナは1人でとぼとぼと、並中へと向かっていった
並中こと並盛中学校は、朝から行き交う生徒達で賑やかになっていた
「………ここ…?」
その並中の校門の近くで、瑠璃華も1人佇んでいた
「並盛中学校って、ここで合ってるのかな…?」
その細い身体は、真新しい並中の制服に包まれている
なぜなら今日から、この中学校に通うことになるからだ
(…なんだか、怖いな)
瑠璃華は不安な気持ちになりながらも、新しく気持ちを切り換えようと深呼吸をした
「大丈夫…大丈夫…」
呪文のように唱える
…うん、少し落ち着いてきた。
「ねぇ…そこの君、校門前で何やってるの?」
後ろから、声が聞こえた
瑠璃華はゆっくりと後ろに振り返る
そこには、学ラン姿の男の子が立っていた