駄文(長編)
□男はみんな無茶が好き
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突然の辻斬りの出現に驚いた二人だがいつまでもそうしているわけにはいかない。
相手は辻斬りだ。
のろのろしていると自分らが殺られる。
「いいか。下手に動くな。あの世行きになっちまうぞ。」
「まっ待て。銀時!ぬし一人では…」
「バカ言うなよ。こんな卑怯もの俺一人で十分だ。」
「そうさお嬢さん。俺はねぇこいつを斬りたいんだよ。攘夷戦争の英雄さんをねぇ。」
「じゃぁ何でてめぇはここにいる?地上に俺は住んでんだぞ。」
「それはもちろんあんたがここに来ることを知ってのことさ。そのために何人か証言してもらったがね。」
「最近の辻斬りはそのためか。」
「あんた感がいいねぇ。それともう一つおもしろいことを聞いたんだよ。なんでも大切な人がいるそうじゃないか。」
「なっ!こいつには指一本触れさせねぇ。」
「どうやらほんとらしい。それじゃお手並み拝見といこうか!」
古兵衛は突くように襲いかかってきた。
銀時は寸でのところでかわす。
古兵衛はまた襲いかかる。
銀時は刀を木刀で振り払ったがあまりの力の強さにあまり払えなかった。
(くっ!なんて力だ。思ったより強ぇ。前とは大違いだ。)