てにす
□02.きみたちがいないなんて。
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いつも一緒だから。
いつも助けてくれたから。
4人で居たい。
一人でも欠けちゃ……
『……っめ…な、の…』
『…一人称ウチ?起きて一人称ウチ。』
泣き出しそうだったウチの耳に一人称ボクの優しい声が
『…あ、一人称ボクだ。』
『よかった。目、覚まさないかと思った。』
綺麗にふわりと微笑む一人称ボクは
ずっとウチの手を握っていてくれたみたい。
ありがとうのかわりにウチも微笑んで
一人称私達を見つけようときょろきょろ周りを見回してみた。
意味を悟ったように俯く一人称ボクは
『さっきから…探してるんだけど、一人称私も一人称バラバラも居なくて…』
何もかもが分からなくてもウチには3人がいればよかった。
でも2人足りない。
背筋に悪寒が走った
02, き み た ち が い な い な ん て 。