てにす

□02.きみたちがいないなんて。
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『一人称ウチ、とりあえず状況を整理しようとおもうんだ。』


いまここはどこで、なんでここにいて、とか、なんて笑顔で一人称ボクが言うから
大丈夫かななんて思い始めてきたウチがいた。


『一人称ウチじゃあ!とりあえず場所はぁー…』


一人称ボクと手を繋いではぐれない様にしながらも周りを見て場所が分かりそうなものを見つけようとする。



すると大きな建物にでかでかと【氷帝学園】と書かれていた。









『ねぇ。』

『なんだい一人称ボクさんや。』

『氷帝学園ってテニプリだよね。』

『そうでおますね一人称ボクさんや。』

『じゃあこれはトリップなのかね一人称ウチさんや。』

『そうかもしれないですな一人称ボクさ


あああああぁぁあああああああ宍戸っさぁぁあああんんんん!!』





そう言って一人称ウチは【氷帝学園】の高レベルなセキュリティを突破して
丁度テニスコートへ向かおうとしている某激ダサ少年の元へ走っていきました。


『ボクは置いてきぼりかぁー』


ははは、と乾いた笑いをしながらも
一人称ウチの目覚めてから初めて見た笑顔を思い出してクスリと笑った。









き み た ち が い な い な ん て 。
(信じられない)
(けど、信じて探すよ君たちを)

 
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