てにす

□03.アナタの微笑みで。
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最後に見たのは一人称私の必死な顔
最後に聞いたのは一人称ボクの声
最後に触れたのは一人称ウチの手



え…?あれが最後…?











『…みん、なぁ……』



「泣いてる…ん、です…か?」


芥川さんを探しに裏庭に来たら可愛い女の子が倒れていて
なぜか“みんな”を呼んで泣いていました。


『…え?』


俺の声に反応したのか女の子が大きな瞳を開けて俺を見てて…
俺は何もしていないのに顔が熱くなってきた


「あっ、えっえっと…お、お名前はっ!?」




ぱちくり、と言う擬音が合いそうなほど目をまんまるにして
あははっと声を出して笑って




『あたしは一人称バラバラだよーっ!よろしくね!チョタ!』



「は…はいっ!!」


名前教えたっけ、なんてことはどうでもよくなって
一人称バラバラさんが笑顔を見せてくれたのがすごく嬉しくて

泣きそうになった。




03, ア ナ タ の 微 笑 み で 。
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