リオ短編

□【 parallel 】
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平行線上をたどり続けていく。
路線変更御願いします。


【 parallel 】



「土方君、」

ガラッと、教室の扉を開けて探し人の名前を呼ぶ。

案の定キミはいない。
そりゃそうだ。今は放課後、キミは部活。

真面目で真剣に物事に取り組むキミはサボリなんてしないんだろうなぁと、
少し口角が上がるのを感じながらキミを想ってみる。


それはそうと私は何がしたかったのかな、

「あ、そっか…英文の問題が解けなかったんだ。」


「parallel」ってどういう意味かなって
勉強にも真面目に取り組める貴方なら分かるかなって、


「でも…今部活みたいだからなぁ」


態々聞きに部室まで行くのは不躾だろうなぁ。

そう思って今日はあきらめて帰ろうとした、そのとき
教室の扉がガラッと音を立てて開いた。


「………あ」


「よぉ、まだ残ってたのか。」


扉をあけたのは探し人である土方君。

「うん。部活は?終わったの?」

「いやまだだけどお前が居るの見えたから」



(貴方の言葉で)
(私が どくんっ と音を立てた)







【 parallel 】

後で分かったんだけど「parallel」は「平行線」って言う意味だったんだって。
私はあのときparallelから路線を変更しました。






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