main2

□喧嘩するほどというけれども
1ページ/1ページ

「お妙さあああん!」

妙はにっこり笑って
近藤の顔面に灰皿を投げつける

すまいるでのいつもの見慣れた光景に
客も女の子達もまたか…と呆れる。

おりょうだけが、くすっ、と笑い妙に言う

「相変わらず…仲良いわねぇ」

妙はおりょうにニコリと笑いながら

「おりょう、あんたも灰皿いる?」
と灰皿片手に言う

おりょうは
はいはい怖っと言いながら自分の客のところに戻った。

仲良いですって?!

どこをどうしたら
そう見えるのよ??

鼻血を出しながら席に戻ってきた近藤が
「お…お妙さんっ!やっぱり俺達仲良く見えるんですねっっ!…ふごっ!」
嬉しそうな顔で言うので妙は2発目をお見舞いした。

近藤を向かえに来ようとしてその様子を見た土方と沖田がやれやれと外に出て行く。

「ホント近藤さんは懲りねぇや」
沖田はあくびまじりで呆れた顔をする

「オメーも相変わらずわかってねぇな…言うじゃねーか、喧嘩する程なんとやらってな」
タバコに火をつけ土方が得意そうな顔をする


喧嘩ってアレ一方的に近藤さんがボコボコにされてるだけでさァ

沖田はそう思いつつも

近藤さんが幸せなら
それが一番だなと思い
口に出さずに
またあくびをして車に戻る。

土方の言う通りだったらなと思いながら。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ