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□花嫁番外
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「おい山崎、近藤さん見なかったか?」
土方は一人忙しそうだ。

なんてったって明日、近藤と志村妙が挙式をあげる。
近藤は真撰組局長だ。
勿論お偉いさんの対応や手順など色々ありすぎて
土方はあちこち駆けずり回っていた。

沖田は相変わらず木陰であのへんてこなマスクをしてすやすや寝ている。
土方の頬に怒りマークが浮き上がる。

「オメーも寝てねーで手伝いやがれっ!」
沖田の首ねっこを掴むと
アイマスクを親指で面倒くさそうに上げて沖田が土方をちらりと見る。

「…アンタが結婚するみたいだな〜当の近藤さんならずっとトイレですぜィ」
そう言ってまたマスクをかぶり直す。

土方は掴んでいた首もとを乱暴に叩き離すと

「トイレだぁ?!ったく!!」
と言ってドカドカ歩いて行った。

主役である近藤は昨日からずっとトイレばかり行っていた。

屯所のトイレ前まで土方は行くと、すぐさま怒鳴る。

「おい、もう今更緊張も何もねぇーだろっ!こっちは対応で大変なんだ」
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