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□イボなんてくそくらえ
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「…あれ?…」
何の変化もない近藤に新八は肩透かしをくらった様な顔で見て、呆然とする。
「ええええ!!!お妙さんと俺が!!??マジでか!!!」
理由を話すと近藤は自分の頬を両手で包んで顔を赤らめて乙女の様に悶えた。新八は話すんじゃなかった…と思ったが、とりあえず目の前の近藤はイボではないらしい事がわかりホッとした。
「やっぱり、潜在意識っていうの!?どこかで俺とお妙さんはっ!結ばれたいと願っ…」
「ないわっっ!!」
新八に即座にツッコまれて近藤はしゅんとする。
「こっちだってびっくりですよ!いくらイボとは言え近藤さんが真撰組辞めて姉上と…」
「…え…?新八君、今なんて?!」
「だーかーらー、近藤さんが真撰組を辞めてうちの道場を…」
「…ないわ」
近藤は目をつむって首を振った。
「え?」
思わぬ反応に新八はきょとんとする。
「真撰組は俺の魂だ。辞めるなんて、ありえねぇ」
ニカッと笑って近藤が言う。
「…でも、姉上が辞めて言ったらどうだか。潜在意識なんじゃなかったんですか」
横目で呆れた顔をして新八が言った。