貴方ノ物語

□君に伝えたいこと
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―屋上―





伝えられない
うまく 言葉に 出来ない
いつも そう
伝えられぬまま
君の 笑顔が
消えてしまうのが
怖くて 言えないんだね
ずっと 笑っていて
ほしいから…











「…いい歌だね。誰の曲?」


「…!!………いたの?」


「失礼な。君を探しに来たんだけども。」


「それはども。」









僕も笑うんだ
君の隣で いつでも
何も 言い出せないまま
もしも 歌で
伝わるのなら…どうか…










「…気付いてよ」


「…え?」











「これは僕が作ったら歌。
大好きな人に聞かせる歌。」



「あ…ごめん、聞いちゃった。」








…そういうことじゃないんだよ。







どうして分からないのさ。





こんなにも明解なのに!!










「好きじゃなかったら、聞かれた時に歌うの止めるんだけど。」









「それっ…て…」













「君が好き。…ずっと笑ってて…」







どうか僕のそばで
ずっと 笑ってて
手をつないでいて…
大好きだよ








これからも…



ずっと大好き。
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