大振りshort
□夏色に輝いて
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港南との試合から援団にチアが2人増えた
田島とか栄口は大喜び
そりゃ、俺もおぉっとは思った
そして今日、それ以上に驚く出来事が起こった
夏色に輝いて
「ちわーっ!!
チアガールもう1人増えたんで、
一応挨拶にきましたー!!」
浜田のでかい声と一緒に色の白い女子が恥ずかしそうに入ってきた
そいつは俺のクラスの女子で、誰にも言ってない秘密
──俺の好きなやつだ。
「紋乃ちゃんと美亜ちゃんと一緒に、応援がんばりますっ!!」
顔を真っ赤にした彼女を見ていると
俺の顔にまで熱が集まった。
「俺らと一緒にがんばろーなぁ!!」
「ふゎっ!?だっ団長さん・・・!」
「浜田でいいよ、浜田で ぐえぇっ!!!
何すんだ!!って、泉ー!!!」
「ひっつくなよ。嫌がってンだろ」
「あ、ありがとうっ」
「別に、」
私ね、野球部の応援がしたかったんだ
中でもね、泉くんの応援がしたかったんだよ?
ちょっとだけでもいい
彼方に近づきたかったから
そんな不純な動機でチアやってるって分かったら
きっと泉くん、私のこと嫌っちゃうよね
少しでも仲良くなりたかったの
だからこの気持ちはまだ伝えれないよ
でも変わりにちがう言葉を囁くよ
スキとは程遠いけど
「泉くん・・・!!練習、がんばってねっ」